<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2005年08月12日

【知識】キヤノン、部品を再利用したモノクロネットワーク複合機3機種を発売

キヤノンは、環境配慮型のネットワーク複合機「Refreshedシリーズ」を市場投入する。第一弾として、出力スピードが毎分33枚の"キヤノンiR3310F‐R/iR3310FL‐R"と、同60枚の"キヤノンiR6010‐R"の3モデルを8月23日より順次発売する。
「Refreshed シリーズ」は、キヤノンの再製造事業のノウハウを結集した独自の再生基準により、利用者から使用済みの製品を回収・分解し、厳密な品質基準に基づいて再生処理を施した環境配慮型のモデル。国際エネルギースタープログラムやエコマーク、グリーン購入法の各基準に適合するなど、高い環境性能を備えている。
製造時の環境負荷軽減においては、回収した製品の分解後、厳密な基準による各種部品の選別を行い、洗浄・磨耗部品の交換などを経て、基準に適合した部品のみをそのまま利用するとともに、適合しなかった部品に関してはさらに分解・選別を行うことで、再度資源として活用している。その結果、新製品では新しい部品のみで製造された製品と同等の品質と信頼性、性能を確保しつつ、重量比で最大89%の部品再利用率を実現した。また、外装部品については、「ブラスト洗浄」を用いたキヤノン独自の洗浄技術を初めて採用することで、より高品位な外装部品のリユースに成功。これらにより、製造段階における環境負荷をCO2排出量に換算した場合、ベースモデルを新品の部品で製造する場合に比較して80%以上削減している。
環境配慮型商品の販売にあたり、部品分解、選別、洗浄、部品交換など製造プロセスの構築、再利用の基準作りとチェック機能、性能面の維持・向上とメンテナンス、コスト管理など、同社内におけるロジスティクス的取り組みの結果の現れである。環境配慮型商品の販売にあたり組織横断的取り組みが行われている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 12:02| 知識