<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2005年09月02日

【知識】京浜急行、全役員・全社員向け「安否確認システム」を導入

京浜急行電鉄(以下京急)では、2005年9月1日(木)から同社全役員・全社員を対象に「安否確認システム」を導入した。
これは首都圏での大規模災害時に、社員の被災状況など、安否情報を速やかに収集して出社の可否を把握し、早期の営業再開に備えるもの。
同システムは、東日本電信電話の提供する「安否確認システム」に、京急の独自回線(光ケーブルを用いた通信網)を連動させ、NTT回線や社内電話回線、インターネットでの安否情報の登録・確認が行えるもので、その他、緊急事態発生時などには、役員や予め決められた社員に、「緊急メッセージ(音声・電子メール)」を発信することができ「一斉通報システム」も備えていて、災害時以外での危機管理体制強化の一環としても活用していく。
今後は、同システムを京急グループ会社(ホテル、百貨店など)にまで広げ、グループ全体での危機管理体制の強化を目指す。
京急に限らず、大規模なインフラ、社員を抱える企業にとって被災時の緊急ネットワークを利用した復旧体制の事前構築はトータルな損失を極力低減するために非常に重要な取組といえる。最新のITシステム、被災マニュアルの作成や、社員教育なども、効率的な経営が求められる現代の企業にとってのロジスティクス活動の一環として、各社で強化が進みそうだ。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:35| 知識