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2005年09月14日

【知識】飛島建設など、「消波ブロックの統合管理システム」を開発

飛島建設とみずほ情報総研、大日本印刷は、海岸や河川の護岸を目的とした消波ブロックの製造、運搬管理、据付および維持管理の各工程で、ICタグと二次元コードを一体化した管理タグを用いて一貫した製品情報管理を行う「消波ブロック統合管理システム」を開発し、2005年9月より販売を開始する。
消波ブロックの製造、運搬、据付、維持管理などの各工程は数ヶ月から数年以上にわたる長期間の製品管理が必要。また、通常各工程の実施者は異なるため、これまでは一貫した数量や品質の管理ができず、再利用や製造の最適な計画を立てることが困難であった。「消波ブロック統合管理システム」を導入すれば、ICタグと二次元コードを一体化した管理タグとデータベースシステムにより、仕様、製造業者、製造年月日などの製造情報や仮置き場所、据付場所、所有者などの流通情報を一元管理することができる。これにより、数量管理、品質管理、施工管理、履歴管理などの効率化、省力化および精度向上が図れる。また、既設消波ブロックの履歴が確認でき、効果的な再利用を可能にする。なお、このシステムは消波ブロックのみならず、履歴情報の管理が必要なコンクリート製品に幅広く応用することが可能。
このシステムの開発により、消波ブロックにおける製造からメンテナンスに至る一連のデータ管理が迅速に行える。必要な時、場所に応じてデータベースから最適なブロックの配置指示が可能となり、消波ブロックのSCMが実現するが、関係各社との情報受発信フローや品番の統一化など、システムを最大限に活かすロジスティクス的な体制も必要となってくる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:42| 知識