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2005年11月16日

【知識】KCCS、ワイヤレス環境の最適化サービスを開発

京セラコミュニケーションシステム(以下KCCS)は、建設会社大手の竹中工務店と共同で、電波の混信や干渉のない高品質の無線LAN環境を実現する、オフィスビル向けのワイヤレス環境の最適化サービスを開発した。
このサービスは、KCCSが持つワイヤレス通信品質診断システムによる測定技術・電波の最適化設計技術・シミュレーション技術と、竹中工務店が持つ各種電磁シールド※1材料とその利用技術、電波環境の設計技術を軸に、共同研究・開発されたもの。
近年、オフィスビル内での無線LAN・携帯電話の利用ニーズは急激に増加している。そして、企業への無線LAN導入、モバイルセントレックス※2サービスの普及が大きく加速する中、電波の混信や干渉による通信品質の低下や無線化によるセキュリティ低下への対策が課題となってきている。
また、増大する無線LANニーズに対応したトラフィックの確保、ビルの高層化、構造の複雑化、ニーズの多様化に伴うテナント毎の適切な電磁シールドの対策・機器選定などが不可欠となってきた。
このサービスを用いて、竹中工務店は新築・改修を含めたオフィスビルにおけるIT時代に相応しい質の高い電波環境を、またKCCSは無線LAN通信品質・携帯電話通話品質の評価・ワイヤレス環境の総合的な最適化コンサルテーションを提供する。
KCCSでは、情報・通信・ネットワーク分野におけるこれまでの豊富な技術と経験を活かし、通信インフラの構築・運用・保守、オプティマイゼーション※3まで、通信インフラの建設・維持発展をサポートするトータルサービスを提供している。KCCSは、日々進化する通信の世界において、次世代の情報通信社会を実現するための先進のエンジニアリングを提供し、幅広いユーザーのニーズに応えていく。
両社のノウハウを活かしたサービスの構築、営業体制など、企業組織を越えた活動が求められており、ロジスティクス的に取り組まれたと考えられる。

※1 電波を吸収したり遮断する性質を持つ材料を壁面に埋め込んだり、シート状にして貼り付ける等し、建造物内外で発生する電波の混在や侵入を制御し、利用電波の品質を高める技術のこと
※2 企業の内線電話を携帯電話で取れるようにするシステムのこと
※3 ハードウェア・ソフトウェアがより効率よく動作するよう、製品の設計などを調整すること

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:09| 知識