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2006年01月11日

【流通】三菱商事、業務用保冷輸送資材販売に参入

――冷蔵、冷凍輸送需要を創出するツールの登場――

三菱商事は、チルドボックスなど業務用保冷輸送資材の供給を本格的に開始する。供給資材の中でも、保冷輸送資材の企画を手掛けるHILLSと共同開発した保冷資材「エコクール」は、従来品の保冷断熱性能や耐久性に加え、緑茶カテキン使用による抗菌消臭効果と再生素材の使用による業界初の環境配慮型の商品。
また、天然高分子の蓄冷剤を使用することで、常温・冷蔵・冷凍の三温度帯の一括輸送が可能となる。更に、倉敷紡績が開発・製造する真空断熱材「クランパック」などを中材に使用する事で、長時間にわたりマイナス温度帯を維持できる高機能冷凍ボックスも実用化した。
保冷輸送資材マーケットは、高齢化社会の進展などにより、食品宅配事業の拡大が見込まれるなど、今後も成長が予想されている。同社では、既に一部官公庁向けに供給を行っている業務用チルドボックスに加え、付加価値を高めた「エコクール」を食品卸、外食産業、運輸業などへ拡販を行う予定。
一般消費者宅における冷凍食材需要の高まりや、外食産業におけるセントラルキッチン方式によるチェーンオペレーションなど、保冷機能を必要とする輸送需要も高まっている。今回の保冷輸送資材により、環境面や安全性を考慮した三温度帯の輸送の実現など、物流面での効率化が期待される。今後、個人宅への食材配送などの活用やC to C宅配などにも応用される可能性がある。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:57| 流通