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2006年01月16日

【流通】三越、「感動百貨店レポーター」実証実験

――ネットワーク理論に基づくリアルとネットの融合――

三越NTTデータは、ビジネス・インフィニティアイ・オー・データ機器ホットリンクの協力を得て、ブログを活用した来店促進の有効性を検証する「感動百貨店レポーター」実証実験を、2006年1月12日から開始した。この実験は、日本橋三越本店内の三越コミュニティサロンで行う。実験参加者となるレポーターにはRFID付きUSBメモリを配布し、RFIDとブログの連動の有効性についても検証を行う。
「感動百貨店レポーター制度」では、企業サイドからの情報発信だけでなく、自社ファンの視点から、消費者の「生の声」としてブログレポートを募集し、企業と顧客のリレーション強化を目指す。
実験では、三越が提供するコミュニティサイト「三越コミュニティサロン」の会員から、「レポーター」を募集し、RFID付きUSBメモリを配布。レポーターは、RFID付きUSBメモリを持って日本橋三越本店に来店し認証を行った後、写真撮影を含めた店内取材が可能となるレポーター証を受け取る。レポーターは、店内取材を行いブログに記事を投稿する。
実験最終日に、日本橋三越本店でレポーター参加のイベントを開催し、利用動向(来店の頻度、レポートの記事数、アクセス数等)に応じて、表彰と賞品の寄贈が行われる。
ブログなどの普及により、消費者の情報発信スキルが高まる中、企業が発信する情報よりも消費者の発信する情報は大きな影響を与える場合がある。今回の実験では、優良顧客層とも言える既存会員を対象とすることで、新たなファン作り、あるいはファンの深層化につながるレポート内容が期待される。リアル店舗とWebの融合は、単なるECという枠組みではなく、ネットワーク理論に基づく個人情報発信とリンケージを戦略的に構築する時代になりつつある。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:55| 流通