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2006年01月19日

【流通】三越と富士通、電子タグ実証実験を実施

――新しい百貨店の価値創造へ――

三越富士通は、1月31日から2月13日まで、三越銀座店2階の自主編集セレクトショップ「ニューヨークランウェイ」で、電子タグ実証実験を実施する。プレミアムジーンズ約5,000着に電子タグを取り付け、店頭・倉庫での在庫管理を行い、顧客サービスと業務改善の効果を検証する。同実験は、経済産業省の平成17年度電子タグ実証実験「日本版フューチャーストア・プロジェクト」(未来型店舗サービス実現のための電子タグ実証実験)に基づくもの。

1.
「スマートシェルフ」 
 
ジーンズの陳列棚にスマートシェルフを導入。陳列棚、店舗内倉庫の在庫管理を常時行う。陳列棚に電子ペーパーを使用した電子棚札を用い、在庫情報を顧客に表示する。これにより、販売機会損失の削減や販売員の利便性向上について検証。
2.
「インテリジェントフィッティングルーム」 
 
試着室に設置した大型液晶パネル付きIP電話と電子タグリーダーで、試着室内でのサイズ検索を可能にする。
3.
「e−リコメンデーション」
 
店頭に設置したタッチパネル端末により、顧客の希望条件にあった商品と、詳細な商品情報を提供する。

その他、電子タグによる在庫管理とEDIを連携した、検品レス・伝票レスの取り組みとして、納品代行業者がジーンズに電子タグを取り付け、JANコードと電子タグを読み合わせして作成した「関連付け情報」を、EDIの事前出荷明細情報に変換して使用し、検品レス・伝票レスを実施する。
百貨店の売場においても、効率化と顧客満足向上へ向け、IT化が進んでくると考えられる。ITを利用した高額商品の買い物スタイルに対する消費者認知も求められそうだ。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:38| 流通