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2006年02月03日

【流通】ニフティ、「クリエイティブ・コモンズ」活用開始

――デジタルコンテンツ流通を促進するルール――

ニフティは、著作権の保護を図ると同時に著作物の流通を促進するための仕組み「クリエイティブ・コモンズ※」を活用し、2月1日(水)から開始したショートムービー発掘プロジェクト「NeoM rePublic(ネオンリパブリック)」を通じて、利用者のさまざまな創作活動を支援していく。「クリエイティブ・コモンズ」の本格的なサービスへの活用は日本では初めて。
「クリエイティブ・コモンズ」とは、著作権者が著作権の一部を許諾する意思を明示することで、著作物の利用や広がりを他の創作者との共同作業によって促進しようとするもの。
これまで、著作物を利用したい場合には、著作権者の許諾を得るために煩雑な手続きが必要だった。また、著作者は自分が著作権をもつ作品を広く流通させたい場合に、自由に他者に使ってもらえる仕組みを求めていた。
「クリエイティブ・コモンズ」を利用すると、著作者は自分が著作権をもつ作品ごとに利用条件を簡単な操作によって明示することができる。「帰属」、「非営利」、「同一条件許諾」、「派生禁止」の4つの条件を自由に組み合わせることで利用条件を設定でき、利用者は明示された条件の範囲で利用することができる。
インターネットの普及により、デジタルコンテンツの流通が一気に拡大したが、著作権管理が煩雑になるなどの課題も発生していた。クリエイティブ・コモンズは、今後デジタルコンテンツの流通を促進する上で重要なルールとなってきそうだ。

※スタンフォード大学ロースクール教授のローレンス・レッシグ教授が提唱。現在約30カ国で各国法に準拠してローカライズ化。日本では2004年にGLOCOM(国際大学グローバル・コミュニケーション・センター)が日本法準拠版を作成、支援ツールをWeb上で公開している。

クリエイティブ・コモンズ・ジャパン
http://www.creativecommons.jp/learn/index.html

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:13| 流通