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2006年02月02日

【知識】川崎重工、環境部門を分社独立

川崎重工は、環境部門の分社独立を決定した。同社の環境事業については、2000年11月に策定した中期経営計画に基づき、事業体質およびコスト競争力の強化を進めてきた。
しかし、発注量の低迷など厳しい市場環境にあり、同事業の事業基盤を安定化させるために、より迅速な事業競争力の向上が必要であると判断した。 
同社の環境事業は、都市ごみや産業廃棄物の処理およびリサイクルに関連する設備・機器の技術開発により、事業の拡大を図ってきた。しかし、現在は発注量の低迷、価格競争の激化等の厳しい市場環境に直面している。数年後に都市ごみ焼却設備の更新需要が見込まれる等、市場環境は緩やかな回復が期待されるが、一方、業界全体の厳しい状況は当面継続するものと見込んでいる。
そこで、環境事業について、分社独立により、機動的な事業運営と効率的な経営を追求することで、事業体質およびコスト競争力の強化を図り、コア技術を中心に新たな技術開発に経営資源を重点配分することで、更なる飛躍・発展を目指す。
同社では、分社独立会社に対し、営業・技術・資金を含む経営支援を行い、川崎重工グループとしての総合力の発揮、グループ全体の企業価値の向上に努めていく。
同社における環境事業の競争力強化へ向けた分社化は、グループとしての経営計画に基づくロジスティクス的な取り組みといえる。今後、リソースの再配分や、財務面でのバックアップ体制などにより、グループとして効率的な経営支援が行われていく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:57| 知識