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2006年02月09日

【知識】国際標準ICタグによるSCM実証実験

三菱総合研究所をはじめとする参加企業は、経済産業省が実施する「平成17年度電子タグ実証実験事業」において、国際連携型プロジェクトの国内における実証実験を本格的に実施する。
本実証実験は、日本、中国、韓国の複数地域に生産機能を展開し統合的に活用している富士ゼロックスと共同で、同社の各拠点工場、ならびに海外の部品供給会社を実験フィールドとして、グローバルサプライチェーンにおけるICタグの利活用を、国際標準化された規格をベースに、受発注などの基幹システムと連動して実施するもの。
これにより、サプライチェーンにおける在庫管理の可視化・適正化や、トレーサビリティの確保など、ロジスティクス・生産プロセスの一層の効率化が期待される。
本実証実験では、製品、ケース、パレット、コンテナなどにUHF帯のICタグを貼付し、グローバルサプライチェーンにおけるモノの可視化、品質トレーサビリティの確保、受発注などの基幹システムとの連動におけるICタグの効果を検証することを目的としている。さらに、国内の工場においては、生産工程における前工程情報や作業者情報などと連携し、さらなる有効活用の方策を検討する予定。これらの取り組みにより、海外諸国との取引のさらなる活性化が期待される。
なお、実証実験において検討された事項は、必要に応じて国内の審議機関と調整のうえ、国際標準化の提案を予定している。
ICタグの導入により、物流面における情報の可視化が期待され、生産、在庫、販売部門におけるロジスティクスにつながる。今後、実証実験を踏まえ、種々の問題を解決していくことで、グローバルなロジスティクスがより強化されてくると考えられる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:49| 知識