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2006年03月02日

【知識】日中間のSEA&RAILサービス開始

日本貨物鉄道と日本通運は、3月から日本各地と中国・天津地区間を結ぶJRの12ft鉄道コンテナを使用したSEA&RAILサービスを開始する。同サービスは、政府が定めた総合物流施策大綱に基づくスピーディかつシームレスな、国際・国内一体となった物流の実現に資するもの。
今回開始するSEA&RAILサービスは、神戸〜天津間の高速フェリーである燕京号(チャイナエクスプレスライン社)を活用して行われる。日本と中国間では、上海〜博多間での「上海スーパーエクスプレス」を利用した高速一貫輸送サービスが、行われているが、中国の首都北京の海の玄関口である天津とを結ぶルートは初めて。
天津は大手自動車メーカーをはじめ多くの日系企業が進出しており、自動車関連部品や精密機器の他、アパレル製品等の輸送が見込まれる。このサービスで鉄道輸送と高速フェリーの接続による高速、定時輸送を実現し、従来の航空便並みのスピードを提供することが可能になる。神戸・金曜日出港〜天津・日曜日入港のスケジュールで、通関用件を満たせばHDS(ホットデリバリーサービス)による日曜日通関、月曜日配達にも対応できることになる。
日中間における物流需要が高まる中、よりスピーディーで確実な輸送手段の確立が望まれていた。今回のサービス構築は、日中間における物流コスト及びリードタイムの短縮を含めたグローバルなロジスティクス体制の構築が求められる企業に利用が広がりそうだ。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:23| 知識