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2006年03月31日

【知識】NEC、BIGLOBE事業部門を分社化

NECは28日、インターネットサービスを提供しているBIGLOBE事業部門の分社化と、分社化後の新会社において第三者割当増資の実施を含む戦略的アライアンス展開を行うことを決定した。新会社名は「NECビッグローブ株式会社」とし、本年7月1日付けで設立、営業を開始する。また、アライアンスパートナーとして、住友商事、大和証券グループ本社、三井住友銀行、電通、博報堂の5社が新会社設立後7月末日迄に第三者割当増資を引き受ける。
新会社では新たな成長の核となる事業として、企業向けにインターネットサービス基盤を提供する「プラットフォームサービス事業」と、コンシューマー向けに映像を中核としたサービスを提供することで広告、EC、有料コンテンツ等の事業を展開する「ブロードバンドメディア事業」の2つの付加価値サービス事業(ASP事業)について、積極的に取り組む。そして「ISP事業」についても安定した収益基盤として更なる事業強化、事業拡大に取り組んでいく。
近年のブロードバンドの急速な普及は、一般生活者のライフスタイルに大きなインパクトを与えている。同時に、企業のインターネット活用についても、映像による様々なメッセージ発信やネット広告等を中心として、その領域を飛躍的に拡大、多様化させつつある。新会社では、このように大きく変化を遂げつつある市場環境において、これまで10年間にわたりBIGLOBE事業が培ってきたインターネットビジネスにおける豊富なノウハウや、高い信頼性を有するブロードバンドサービス基盤を核として、事業拡大に取り組む。更にアライアンスパートナー各社の専門ノウハウを活かして、「EC事業領域」「ネット金融関連事業領域」「ブロードバンド広告事業領域」等を中心に協業展開や新事業創出を積極的に展開し、これら全ての事業活動を通じて、成長加速化、競争力強化および事業価値最大化を図っていく。
分社化によるリソースの集中と、各分野にて実績ある企業とのアライアンスによって、様々なノウハウ共有や資金提携が可能になることにより、企業向け、コンシューマー向けという2つのターゲット領域に対し、柔軟な事業アプローチを可能とするロジスティクス的な取組みといえる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 12:00| 知識