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2006年05月29日

【流通】CAC子会社、新たなマーケティング支援サービスを開始

――店舗ごとに顧客との一対一の関係がより重要に――

CAC連結子会社であり、ITを活用した価値創造のためのコンサルティング、ビジネスインキュベーションを事業とするカティエントは、小売店の来店顧客を統計学的に識別し、個店ごとの戦略的資産価値顧客の維持・育成を、全マーケティング活動視点から統合的にマネジメントできる流通小売・メーカー向けサービスを開発した。
このサービスでは、POSデータや販売履歴の購買履歴パターンを独自の分析手法で擬人化し、来店顧客のプロファイルを明らかする。漠然としていた来店顧客像を可視化することにより、個店ベースのメッシュ・マーケティング戦略を顧客視点から行えるようになる。
この新サービスの最大のメリットは、顧客像が未把握であることによるビジネス・ロスの逓減、および適切な品揃え計画によるプロフィット増の2つの面から、流通小売・メーカーの収益ゾーンの増進と創出を計画的に実施できる点。
さらに顧客ID付POS履歴を持つクライアントには、従来のRFM分析(Recency=購入日、Frequency=購入頻度、Monetary=購入金額)に、新しい指標であるInterval(=購入周期)分析を付加し、今まで以上に具体的な戦略的資産価値顧客の識別と定義を行う。これにより、購買行動の周期性を発見し、定期消費する商品や潜在的な併売商品の然るべきタイミングでのクロスセル、FSP(Frequent Shoppers Program)、EメールなどによるWebマーケティングへの誘導など、マーケティングROIの効率化向上戦略を支援する。同社はこれらのサービスをベースにマーケティング支援のためのBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)事業の確立を目指す。
同社は、この新サービスのパートナーとして、日本最大手のコンビニエンスストアでの長年の実践経験を持ち、小売業界の購買履歴分析において卓越したスキルを持つフューチャートラストと資本提携し、さらなる得意先便益の強化、および事業拡大を行う。
クレジットカードや、おサイフケータイなど、キャッシュ以外での購買層が拡大していく中、こうしたツールの普及により全国規模のチェーンでも、各店舗ごとに店舗対個人という一対一の関係を意識したマーケティング力や在庫管理能力が問われることになり、店舗単位での戦略も独自性が高まってきそうだ。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:47| 流通