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2006年05月29日

【知識】相模鉄道、JRとの相互直通運転実施を計画

相模鉄道は、5月25日、神奈川県央部(海老名・湘南台駅)〜横浜副都心(二俣川・鶴ケ峰駅)〜東京都心(渋谷・新宿駅方面)を結ぶ相互直通運転の実施に向けて、国土交通省に営業構想の認定を申請した。
この構想は、都市鉄道等利便増進法※に基づき申請するもので、相鉄線西谷駅付近(横浜市保土ヶ谷区)とJR東海道貨物線横浜羽沢駅付近(横浜市神奈川区)間に新設される約2.7kmの連絡線を活用し、相鉄線とJR線との相互直通運転を行うもので、運輸政策審議会答申第18号に位置づけられた神奈川東部方面線の一部機能を有する路線となるもの。
相鉄・JR相互直通運転の実現により、神奈川県央部・横浜副都心と東京都心が乗り換え無しでつながることにより所要時間も大幅に短縮することが可能になり、首都圏における広域的な鉄道ネットワーク形成の一翼を担うことになる。
神奈川県央から都心までの直通列車を運行させるにあたり、新ダイヤ編成に向けての両社間の既存運行ダイヤの調整や、利用車両、人員体制の決定などが必要であり、計画段階から両社間の横断的取組みによるロジスティクスの構築力が問われることになりそうだ。

※都市鉄道の既存ストックを有効活用して行う、速達性の向上および駅施設の利用円滑化を対象とした新たな鉄道整備手法を定めた法制度。営業主体(鉄道事業者など)と整備主体(第3セクターなど公的主体)を分離する、いわゆる上下分離方式が採用されている。この制度においては、整備主体が国と地方公共団体の補助を受け、残りの事業費を資金調達して施設整備を行い、営業主体は運行により得られる受益相当額を施設使用料として整備主体へ支払うことになっている。
同法に定められた手続きにしたがい、国土交通大臣による構想認定を受けた場合には、認定構想事業者として、速達性向上計画を作成・提出することになる。同計画の大臣認定をもって、鉄道事業法における事業許可を認定される。

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投稿者:gotsuat 11:17| 知識