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2006年05月26日

【知識】森永乳業、「神戸工場」が稼動開始

森永乳業は、2005年1月より、兵庫県神戸市灘区に西日本地区での最新鋭の基幹工場として、「神戸工場」の建設を進め、2006年5月23日より、アセプティックカップ飲料の生産を開始した。
今後、神戸工場においては、製品ラインを順次導入し、同年9月に臨床栄養食品、11月にヨーグルトの生産を予定している。
なお、神戸工場の生産開始にともない、同社グループの宝塚食品は、2006年7月末をもって生産を中止する。
新工場の特徴は以下の通りである。

(1) 最新鋭の技術、設備を導入して、同社が新ジャンルとして定着させた「カップ飲料」、「ヨーグルト商品群」、「高齢者向け食品」や「臨床栄養食品」など、同社が誇る画期的な高品質な商品群を、技術の粋を集めて効率良く生産できる。
(2) 西日本地区での基幹工場とするとともに、同地区における重要な物流拠点として位置づけている。このため、物流拠点の機能スタートとともに原材料調達から冷蔵庫業務、得意先配送に至るまでの全フローにおいて、一貫した高効率のシステムを再構築し、西日本地区の物流効率化を進める。
冷蔵庫管理は、デジタルピッキングを採用し、スピーディでかつ製品のトレースが瞬時に把握可能なシステム構築を行った。
(3) 主要冷凍設備の冷媒に自然冷媒アンモニアを利用した高効率システムの採用、自然エネルギーの活用など、省資源、省エネルギー、ゼロエミッション、温暖化防止など地球環境に配慮した取り組みを推進する。
(4) 神戸市民や近隣住民にも親しまれるよう工場緑化を推進し、また、工場見学コースとコミュニケーションルームを設置し、地元の顧客とのコミュニケーションを深めていく。
(工場見学開始2006年11月下旬予定)
(5) 将来の事業拡大に備えライン増設スペースを確保。

同社のもつ多彩な商品群の開発を支える生産ラインの集約、最新の荷役システムや省エネシステムの採用、ライン増設スペースの確保など、生産、在庫管理体制における広範な強化がなされており、長期スパンを通した西日本地区における同社商品のシェア拡大をにらみ、ロジスティクス的な視点に基づく、生産、物流など各部門を横断した取組みが行われたと思われる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:18| 知識