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2006年06月21日

【知識】ユニクロと東レ、新商品等の調達、供給で提携

ユニクロと東レは両社の戦略的パートナーシップ構築について今年3月に締結した基本合意書に基づき、今回、中長期的・包括的な調達及び供給に関する合意書を締結した。2010年に売上高1兆円を目指すFRグループ(国内と海外のユニクロ事業合計で7,000億円)と、同じく1兆8,000億円を目指す東レグループは、この戦略的パートナーシップを構築することにより、ユーザーに新しい価値のある商品を提供するとともに、新たな業態・事業の開発を視野に入れた協力関係を築いていく。
1. 中長期提携方針の策定
ユニクロと東レの両社は、新商品の開発・企画に共同で緊密に取り組んでいくための中長期提携方針を策定した。この方針に従って、両社は素材メーカーとSPA(製造小売業)の境界線を越え、素材段階から最終商品の販売に至るまでの一貫した商品開発体制を構築して、ユーザーの生活を豊かにする衣料品等を提供していく。今回の中長期的な取り組みにより、東レのユニクロに対する素材・製品供給は、2010年までの5年間累積金額で2,000億円を超える計画で、世界の繊維業界では類のない規模の取組みとなる。
2. 画期的新素材の開発
両社は、それぞれが保有する研究・開発・生産・販売・マーケティングの総合力を結集することにより、市場のニーズを的確に把握し、現在の市場には存在しない画期的な素材開発を目指し、今までにない“夢のある”商品創りにつなげ、新たな需要を創出する。この取組みにあたり、両社は今年3月にプロジェクトチーム(次世代素材開発プロジェクト)を設置した。「美・健康」「SUPER NATURAL」「エコロジー」「FUNCTION&COMFORT」「新機軸」の5つの方向性をもとに、73項目にわたるテーマを抽出し、具体的な素材の共同開発に着手する。また、素材開発に伴う人材交流も活発に行っていく。
両社の包括的な提携により、双方の市場調査力や開発技術を活かした斬新な素材、商品開発など以外に、生産、物流セクションにおけるリソースシェアや情報インフラの共有など、バックオフィスの合理化なども含めたトータルなロジスティクス構築が行われてくる可能性がある。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:14| 知識