<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2006年06月22日

【知識】雪印乳業、国産ナチュラルチーズの生産体制強化

雪印乳業は、中期経営計画における重点施策として、チーズ事業の強化のため「ナチュラルチーズへの重点投資」を掲げ、今回その一環として、国産ナチュラルチーズの生産体制を強化するため、新工場の建設および、既存工場の製造ラインの増強について決定した。
近年の食の多様化にともない、乳製品においては、特にナチュラルチーズへの関心が高まってきている。一方、行政における酪肉近代化基本方針に基づき、酪農・乳業の国際競争力強化策の実施が求められている。
このため、同社においては、世界トップレベルの品質水準である北海道の生乳を原料とするナチュラルチーズ増産を通じ、国内チーズ市場のさらなる拡大と市場における同社の優位性を確固たるものとすることを目的に、日本人の嗜好にあった多様なチーズを生産する体制を構築する。
具体的には、中標津工場敷地内に新工場を建設するとともに、大樹工場において製造ラインを増強し、北海道での国産ナチュラルチーズ生産体制を強化する。この2工場で30万トン規模の生乳処理能力を確立し、フレッシュ系から熟成ハード系まで、高品質の国産ナチュラルチーズを幅広く供給できる体制を構築する。
中長期期間における需要予測に基づく販売目標の設定や、生産体制強化をおこなうにあたっての保有リソースの見直しなど、投資対効果を最大限に引き出すためのロジスティクス構築力が問われる取組みとなりそうだ。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:13| 知識