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2006年06月29日

【知識】川崎重工、環境事業を分社化

川崎重工は、6月27日開催の取締役会において、2006年10月1日をもって、川崎重工の環境事業を会社分割し、その事業を川崎重工100%子会社「川重環境エンジニアリング(以下KEE)」に承継することを決定し、分割契約書を締結した。
川崎重工の環境事業は、事業を開始して以来、多様化しながら増え続ける都市ごみや産業廃棄物の処理およびリサイクルに関連する設備・機器の技術開発に積極的に取り組み、事業の拡大を図ってきたが、現在においては発注量の低迷、価格競争の激化等の厳しい市場環境に直面している。数年後には都市ごみ焼却設備の更新需要が見込まれる等、市場環境は緩やかな回復が期待されるが、一方において、業界全体の厳しい状況は当面継続するものと見込まれる。
そこで、環境事業について、分社独立を通じて、機動的な事業運営と効率的な経営を追求することで、事業体質およびコスト競争力の強化を図るとともに、豊かな経験と実績に培われたコア技術を中心に新たな技術開発に経営資源を重点配分することにより、更なる飛躍・発展を目指す。地球環境保全の重要性がますます高まっている今日、分社独立会社は廃棄物の再資源化技術、処理プロセスで発生する熱の有効利用技術を通じて地球温暖化の防止、循環型社会の構築に貢献していく。
川崎重工は分社独立会社に対して、営業・技術・資金を含む経営支援を行い、川崎重工グループとしての総合力の発揮、グループ全体の企業価値の向上に努める。
環境関連施設の保守・運用など、環境事業を行うKEEに事業継承することによりグループ各社の機能分担を明確化させ、経営効率向上を目指すロジスティクス的取組みといえる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:08| 知識