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2006年06月08日

【流通】アサヒ飲料、新ジャンルの缶コーヒーを開発

――新たな商品ジャンルとしての認知獲得に向けた試み――

アサヒ飲料は、スタンダード・微糖・ブラック・カフェオレにつぐ「第5の缶コーヒー」、砂糖を入れないコーヒーに、ミルクを少しブレンドした通好みのコーヒー、「ワンダ ストレート 缶185g」を、6月28日(水)から、全国で新発売する。
アサヒ飲料では、2005年10月、“コーヒーにミルクのみ使用した新タイプの缶コーヒー”として「ワンダ ストレートカフェ」を発売、数多くのユーザーから好評を得た。
2005年、前年比3%増となった缶コーヒー市場の中で、微糖・無糖缶コーヒーの市場は21%増の伸びを示した。同社においても、2005年1月に発売した、微糖缶コーヒー「ワンダ ショット&ショット」が、当初の年間販売目標300万箱を大幅に上回る724万箱の販売を達成し、「ワンダ」ブランド全体では、缶コーヒー市場の伸びを上回る前年比15%増となるなど、健康志向などを背景に甘さをおさえた缶コーヒーへのニーズが年々高まっていると思われる。
アサヒ飲料では、この缶コーヒー市場における嗜好の変化を先取りした商品として、スタンダード・微糖・ブラック・カフェオレにつぐ“第5の缶コーヒー”として、砂糖を入れないコーヒーに、ミルクを少しブレンドした「ワンダ ストレート」を新発売し、中期的に育成、新ジャンルの確立をめざす。
中味は、厳選したコーヒー豆を直火でじっくり深煎り焙煎することに加え、新たにとりいれた「スチーム焙煎」により、これまで以上の長時間焙煎を行い、豆の芯までしっかり煎りあげることで、刺激的な苦みや酸味を抑え、深煎り豆が持つコーヒーの旨み、コクを十分にひきだした。ミルク分には牛乳のみを控えめに使用。ミルクによって引き立てられたコーヒーの味わいをストレートに味わっていただける仕立てとなっている。
パッケージは、商品コンセプト“第5の缶コーヒー”というフレーズをアピールすべく大胆に商品名の上に配置した。黒を基調に「ミルク」をイメージさせる白を控えめに使用し、中味の特長を表現している。ネーミングは、「コーヒーにミルクだけ」のシンプルな仕立てを「ストレート」と表現。缶コーヒーの新たなジャンルを感じさせるネーミングとなっている。
健康志向を追い風に、この商品が“第5の缶コーヒー”としてのブランド認識を勝ち取れるかどうか注目される。今後はより完成された味を求めた商品開発のほか、缶以外のパッケージによる販売など商品形態の多様化及びマーケティングによる商品イメージ作りも重要になってきそうだ。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:58| 流通