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2006年07月11日

【知識】丸紅、ミツハシと共同運営会社を設立

丸紅は、食品流通における川下戦略充実の一環として、子会社であるライスワ−ルド(以下ライス社)の事業拡大を目的に、ライス社の生産拠点を移転し、ミツハシと共同運営することで合意した。
丸紅の保有するライス社の株式49%をミツハシに譲渡し、社名をミツハシ・丸紅ライス(以下新会社)とする。
昨今の米穀業界は、ユーザーの食の安全・安心に対する信頼性の確保が重要となってきている。産地からユーザーの食卓に至るまでのトレーサビリティの確立、残留農薬基準(ポジティブリスト)対応等、品質に対する要求が高度化してきており、それに伴い精米工程での検査・管理の強化とよりきめ細かな商品開発能力の重要性が益々高まってきた。
丸紅はこれまで主に大手外食チェ−ン及びコンビニエンスストアを中心に弁当・おにぎり用などの原料米の供給を担ってきたが、昨今は、ユーザーのニ−ズが、より多様化していることに加え、品質、コストに対する要求水準は高くなっており、現在のライス社の設備・立地条件では対応が厳しいこともあり、今回ライス社をミツハシと共同運営することになった。
新会社の生産能力は関東地区では最大クラスの約72,000トン(現在のライス社の生産能力の約3倍)となる。また市販用・業務用対応可能な精米拠点を日本の米の消費量の1/3を占める関東圏に築くことにより、既存取引先の商権の拡大と新規顧客開拓による取扱量の増加を図り、同社の食品事業における川下戦略の推進を加速させる。
精米〜販売店への出荷といったフローにおける品質管理向上やコスト適正化、リードタイム圧縮などを目指し、両社の工場など既存インフラを活かした生産、販売工程の計画など、ロジスティクスの構築力が問われる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:15| 知識