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2006年08月11日

【知識】住友化学、ポーランドに新工場建設

住友化学は、ポーランド北部トルン市郊外に「Sumika Electronic Materials Poland Sp.Z o.o.」を設立し、情報電子材料の新工場を建設することを決定した。
住友化学は、情報電子材料を重点分野として、特に液晶関連部材について、グローバルな生産拠点の拡充に積極的に取り組んでいる。既に、日本、韓国、台湾、中国に液晶偏光フィルムを中心とした液晶部材の生産拠点を保有しているが、欧州においても、大型液晶テレビ用の需要が急速に拡大するとともに、液晶パネルメーカーの欧州地域進出の動きが加速化していることから、同地域での生産拠点設立を検討してきた。今回、有力顧客であるシャープが進出しているポーランド北部(トルン市郊外)のポモルスカ経済特区内に新工場を建設し、今後、製品供給及び顧客サポートを強化し、欧州における事業の拡大を図っていく。
新会社は、8月下旬までに法的手続きを完了し、建設許可取得後、直ちに工場建設に着手する予定。液晶用偏光フィルムの製品化工場(能力500千セット/月)と拡散板の製造工場(能力5千トン/年)を建設し、2007年夏の操業開始をめざす。また、偏光フィルム・拡散板ともに、主要液晶パネルメーカーの需要の伸張に応じて逐次増強を実施する予定である。
住友化学は、今回の欧州における拠点構築により、欧州に進出する主要液晶パネルメーカーに液晶関連部材を迅速に供給し、柔軟で充実した需要家サービスを実施できる体制を一段と拡充していく。同社は、これらを最大限に活用し、重点事業である情報電子材料事業のさらなる拡大をめざす。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:31| 知識