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2006年08月25日

【知識】関西リサイクルシステムズ、新工場建設

シャープと三菱マテリアル、三洋電機、ソニー、日立アプライアンス、富士通ゼネラル、三菱電機の7社が共同で出資している家電リサイクル会社「関西リサイクルシステムズ」は、2011年のアナログ放送終了によるテレビの買い替え増加を見据え、三重県伊賀市に主にテレビのリサイクル処理を目的とした新工場を建設する。大阪府枚方市の第1工場に次ぐ第2工場として、2006年12月の稼動を予定。
第2工場は、テレビの分解からガラスカレット精製※1までの一連のリサイクル技術を新しく採用し徹底した再資源化を進めるとともに太陽光発電によるグリーン電力※2を活用した環境にやさしい工場を目指す。
また、液晶の主力生産拠点である三重県亀山市と多気町、技術開発拠点である奈良県天理市の近くに立地し、製造・研究部門とリサイクル現場との連携強化を図っていく。そして双方で得た情報やノウハウを、設計・開発部門にフィードバックし、リサイクルしやすい商品設計や循環型材料の開発を積極的に展開する。
2001年4月に施行された家電リサイクル法は広く浸透し、2005年度業界全体の引取台数は約1,162万台(前年比約104%)に達している。現在、第1工場では、近畿地区2府2県から回収される使用済家電4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫/冷凍庫、洗濯機)を年間約82万台リサイクルしている。今後もリサイクル技術の革新を図るとともに、再資源化を推進していく。

※1 使用済みのブラウン管のガラスから異物を取り除き細かく精製する。
※2 自然エネルギー(太陽光、バイオマス、マイクロ水力、地熱など)で発電された電力のこと。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:23| 知識