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2006年10月04日

【流通】ナップスター、日本初定額制音楽配信サービス開始

――iTuneの牙城を崩せるか――

タワーレコードグループのナップスタージャパンは、国内初の本格的な定額制音楽配信サービス「ナップスター」を10月3日に開始した。総合的な音楽配信サービスとしては国内初の聞き放題の月額定額制を導入し、インターネットを通じて好きなだけ楽曲をダウンロードして聞くことができる。サイトから無料でダウンロードできる専用アプリにコースの選択や必要な情報を入力して利用する。料金プランはPC上に無限に楽曲をダウンロードできる「Napster Basic(ナップスター・ベーシック)」が月額1280円。PCでダウンロードした曲をナップスター対応の携帯オーディオや携帯電話に転送できる「Napster To Go(ナップスター・トゥー・ゴー)」が月額1980円。このほか、楽曲を1曲ごと、もしくはアルバム単位で購入する「Napster alacarte(ナップスター・アラカルト)」もあり、1曲辺りの最多価格帯は洋楽で150円、邦楽で200円ほど。 決済にはクレジットカードか、専用プリペイドカード「ナップスターカード」を使う。「ナップスターカード」は、タワーレコード店舗をはじめ、ローソン、ファミリーマートなどのコンビニエンスストアや郵便局のATMでも販売する。
「ナップスター」の特集コンテンツと同時に、タワーレコードのフリーマガジンとの連動、Eコマースサイト「@TOWER.JP」への購入リンクなどを通し、グループ全体での作品プロモーションを実施する。 配信される楽曲データは、Windows Media Technology (ウィンドウズメディアテクノロジー)形式に対応し、「Windows Media Digital Rights Management 10(DRM10)for Portable Devices」対応の携帯オーディオ、携帯電話端末に転送することが可能。対応機器は、アイリバー・ジャパン、クリエイティブメディア、東芝、日本ビクターがポータブルプレイヤーを、富士通が携帯電話端末を出荷しており、今後、他社からも対応機種が発売される予定。ナップスタージャパンは、3年間で100万人の会員達成と、「アラカルト」において、サービス開始から半年で月間100万ダウンロードを目指す。
定額とはいえ、PCへのダウンロード、携帯プレーヤーへの転送併せて3000円を超える。現在ホームページでは一週間無料お試しキャンペーンを展開しているがサービス開始からの数ヶ月で結果は出ると思われる。携帯プレーヤー13機種、携帯機種1機種が対応しており、ハード環境も整っている。iTuneの牙城を崩せるか。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:56| 流通