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2006年09月20日

【知識】沖電気、NGN事業を強化

沖電気工業は、今後の市場拡大が期待されるNGN(次世代ネットワーク、Next Generation Network)分野の事業強化を目的に、10月1日付で組織再編を行う。グループ内に分散していた開発リソースを集結し、1200人規模の開発体制を構築して商品化を加速させる。
NGNでは従来の固定電話や携帯電話のサービスに加え、高品質な映像配信、テレビ電話、企業向けの高信頼性通信サービスなどを同一のIPネットワーク上で提供できるようになり、トリプルプレー(音声、データ、映像の統合)やFMC(固定・無線通信融合)などの新サービスの提供の可能性が広がる。沖電気では、NGNは通信の歴史上の重要な改革となり、インターネットと共存しつつ、ユビキタスサービスを実現していくための有効な手段となると考えている。
この認識のもとで沖電気では、既にNGNのアクセス・ネットワーク、ホーム・ネットワーク、ネットワーク・サービス・プラットホーム、コア・ネットワークの4事業領域を注力分野として主体的に取り組んできた。今回、通信事業者各社のNGNへの動きの活発化を受け、タイムリーな商品提供を行っていくため、4事業領域での商品開発を強化する。
これらの領域で必要な技術の強化をはかるため、沖テクノクリエーションを沖電気に吸収合併し、沖コムテックの開発技術者を沖電気に出向させる。これら2社から沖電気への異動および出向先は、情報通信事業グループのネットワークシステムカンパニーおよびメディアネットワークアプライアンスカンパニーとなる。沖電気社内の既存の技術者やグループ企業の担当技術者を含め、1200人規模の開発体制となる。
沖電気では、関係技術者の集結により、これまでのキャリアグレード仕様の商品や先進的プラットフォームの開発で培った技術力をさらに強化して開発を加速し、NGN注力領域の新製品を2006年度下期から発表していく。長年の通信事業者向け事業経験・ノウハウも活かし、顧客ごとの仕様や需要を把握してNGN構築への貢献を目指していく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:07| 知識