2006年10月06日
【知識】日立、チェコに薄型テレビ製造拠点を設立
日立製作所（以下日立）は、需要拡大が見込まれる欧州の薄型テレビ（プラズマ・液晶テレビ）の製造拠点をチェコ共和国に設立することを決定した。新会社日立ホームエレクトロニクス（チェコ）社により、同国ウィスティ州のトライアングルＦＰＤシティ（首都プラハから北西約８０ｋｍ）に建設する予定で、２００７年夏より生産を開始する予定。
欧州では地上デジタル放送の普及に伴い、薄型テレビの需要が急激に拡大しており、２００８年には年間２，０００万台にまで拡大すると見られている（同社推定）。このように大きな需要が期待される欧州市場において、日立では、薄型テレビの生産能力の増強、最適なＳＣＭ（Ｓｕｐｐｌｙ Ｃｈａｉｎ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ）構築や生産リードタイムの短縮によるコストの低減、また、安定した製品供給による顧客の獲得などを目的に、チェコ共和国ウィスティ州に薄型テレビの製造を行う新会社を設立する。
新会社では、薄型テレビの組立てやプラズマパネルモジュールの製造を行っていく。また、隣接地に進出が予定されている液晶パネルモジュール工場※と連携し、プラズマ、液晶の両方のパネルモジュールとの一貫した生産による生産効率の向上を図り、日立グループとしてのシナジー効果を発揮していく。さらに、地上デジタル放送への対応など、現地の需要に対応した製品開発を実現するために、新会社に設計・開発部門を設置し、日立ヨーロッパ社の開発部門と連携しながら開発力の強化を図っていく。
※日立および松下電器産業、東芝の合弁会社であるＩＰＳアルファテクノロジによる工場新設。
※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
投稿者：gotsuat 13:46| 知識
