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2007年02月16日

【知識】東京電力など、実証試験結果を発表

東京電力と日野自動車は、共同で「外部電源式アイドリングストップ冷暖房システム」を開発し、実証試験を進めてきたが、その結果がまとまり、アイドリング時に比べて「CO2排出量を約97%低減できる」、「燃料消費コストを約98%低減できる」などの成果が得られた。
CO2をはじめとする温室効果ガスの排出量の低減が求められる中、特に運輸部門においては、2005年度のCO2の排出量が1990年度比18.1%増加するなど、排出ガスの総排出量低減に向けた具体策が急務となっている。これを解決するための有効な方策の一つとしてアイドリングストップが注目されているが、ドライバーの仮眠・休憩や、荷待ちなどの際、運転室内の冷暖房のために、やむを得ずエンジンをかけたまま待機するケースがあり、こうしたアイドリングを効果的に抑制することが課題となっている。これに対し、本システムは、トラックの運転席に設置する「外部電源式冷暖房装置」に、駐車場に設置する「給電スタンド」から系統電力を供給して、運転室内の冷暖房を行うもので、エンジンをかけずに冷暖房が行えるため、CO2排出量低減が可能になるとともに、燃料消費コストも低減できることから、運輸事業者の経費低減にも貢献することができる。自然にも運輸関係者にも優しいこのシステム、商用化が待ち遠しい。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:35| 知識