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2007年11月12日

【知識】富士経済、主要注目小売業チェーン11業態の調査結果を発表

総合マーケティングビジネスの(株)富士経済(東京都)は、07年8月〜10月にかけて、主要小売業10業態と巨大市場を形成するショッピングセンターを対象に調査を実施しまとめた。

○伸長率(07年度見込/04年度:%)と総売上高(07年度見込:億円)

小売業界は市場の拡大が期待できない低成長時代に突入し、新コンセプトの店舗開発、M&Aによる企業規模の拡大、既存店の強化などに力を入れ、将来を見据えて社内体制の整備を続けている。05年にはセブン&アイ・ホールディングスとミレニアムリテイリングが経営統合、06年にホームセンター大手ダイキ・カーマ・ホーマックの3社が経営統合、07年にイオンとダイエーが資本・業務提携、大丸と松坂屋が経営統合したほか、08年に三越と伊勢丹が経営統合を計画しているなど、近年は様々な小売業態において生き残りをかけた大手同士の業界再編が加速しており、勢力図は急速に変化している。
今回新たに対象に加えたショッピングセンターは、イオングループを主体に開発が進められている郊外型施設だけでなく、都市再開発の一環として開発が続いており、巨大マーケットを形成している新規出店によって成長を維持してきたドラッグストアは薬剤師、コンビニエンスストアはフランチャイズ店のオーナー不足、都市部の優良物件の不足など新規出店が計画通り進まないチェーンが多く、市場は伸び悩みを見せている。人材確保のための制度づくり、大学や高速道路サービスエリア、ガソリンスタンドなど新たな立地の開拓、郊外への出店などを進めている。
またこれまで2ケタ成長を続けてきた業務用食品スーパーも成長が鈍化しており、小売業界は過酷な競合状況となっている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:17| 知識