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2005年07月13日

【物流】輸出入手続き、ニーズに合った制度必要

財務省は、「税関手続きにおける利用者の利便性向上」「輸出入通関における利用者の利便性向上」という政策目標の業績指標とするため、輸出入手続きに関する利用者アンケートを実施した。
海上・航空貨物通関事業者、輸出入者合わせて約1500件を回収し、設問に「満足」と回答したものをNS(ネットサティスファクション)値として集計した。
通関業者の輸出入手続き全体の利便性に対するNS値は前年度の水準を下回り、現状の方向性に対しては「貿易秩序維持に向かっている」と感じている人の方が「利便性に向かっている」よりも上回った。
通関手続き満足度は輸出・輸入共に評価は低く、「審査職員による対応のばらつき」が特に問題視され、税関職員引き継ぎへのきめ細かな対応も改善点とされた。
また、通関業者で「事前教示制度」「納期限延長制度」「税関の執務外における通関」の各制度の紹介と利用の状況がいずれも前年度より上回っているにもかかわらず、通関手続き改善満足度は前年度を下回っていた。
利用しない理由については、「荷主が必要としないため、通関業者も利用しなくても困らない」という実態が浮き彫りとなり、ニーズに合った制度実現が求められている。

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投稿者:gotsuat 15:00| 行政関連