『THE 3PL With Net Paradigm Shift』


Text:Logi Yamada

 

第1章
「THE OPEN

 

3. オープン市場での3PLの定義

オープン市場での3PLの定義は非常に広義に捕らえなければならない。なぜならば、『3PL=第3者へのロジスティクスの外注』と言う定義は、従来から非常に広範囲で、日本の3PLの定義がコンフューズした原因でもあったからである。

つまり、ロジスティクスの定義を『企業の経営活動、マネジメント活動そのもの』と仮定した場合、3PLの実績で言えば、ロジスティクスを構成する一部分の外注か、複数のセグメントに外注する。
例えば、製造メーカーの場合で言えば、物流アウトソーシング担当企業、広告アウトソーシング担当企業がこれにあたる。しかしロジスティクス全てを外注することはないし、それを可能にする機能を持った企業は、存在しなかったからである。
要するに、製造メーカーにとってのロジスティクスとは、「営利活動」や「社会貢献」、「社会的存在意義」を効率的に行うマネジメントであり、そのマネジメント全てを外注することは、実質不可能かあるいは、非常に困難な決断を要するのである。

これに対して、ロジスティクスの定義を「物的流通」セグメントとして狭義に定義した場合、物流業務の外注化によって3PLは完全完結あるいはそれに近似した完結をする。この場合、『ロジスティクス≒物的流通』という、ロジスティクスの定義が物的流通の定義と極限に近いと考えることができる。
この辺りの混乱を避けるためにここでの「ロジスティクス」の定義を設定した。

「ロジスティクス=企業活動の目標達成に関する全てのマネジメント」

という定義で論じていき、3PLの定義を

「3PL=企業活動の目標達成に関する実質流通過程のマネジメント」

と定義する。
例えば製造業の場合、製品の開発、生産に関しては、実質本業と定義し、いわゆる「流通過程」をロジスティクスと定義する。
これは、オープン市場における『流通』の重要性が本業と同等かそれ以上であり、その機能は、もはや一企業では不可能なスキルを要求する構造に変化してくる。オープンな市場は、クローズドされた市場よりセグメントを構成する企業の役割がより顕著になるであろう。しかもその関係は、同等であるのが大前提である。

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