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2021年12月07日

【環 境】日本郵船 世界初「バッテリーハイブリッドLNG燃料自動車専用船」が竣工


日本郵船とワレニウス・ラインズが50%ずつ出資する欧州域内完成車輸送事業会社は、2021年11月26日、中国の江南造船からLNG(液化天然ガス)燃料自動車専用船の引き渡しを受けた。今後、「AUTO ADVANCE」(オート・アドバンス)と命名され欧州域内の完成車輸送に従事する。

LNGと重油を燃料とする二元燃料エンジンを搭載したLNG燃料自動車専用船で、バッテリーハイブリッドシステムを世界で初めて採用した。従来よりも効率的な主機関・発電機関の運転によって更なる燃費改善を図っている。

バッテリーハイブリットシステムは、主機により駆動する軸発電機とバッテリーを組み合わせて用いることで、効率良く船内電力を供給し環境負荷を低減させることができる。また、発電機不具合の際にはバッテリーから船内に給電することで電源喪失を回避し、安全な運航が可能となる。LNG燃料化とバッテリーハイブリッドシステムの搭載により、従来の重油焚き船に比べ、硫黄酸化物(SOx)については約90%、窒素酸化物(NOx)については約85%、二酸化炭素(CO2)については約25%の排出削減を見込める。また、これによりIMO(国際海事機関)のNOx 3次規制(北海など特定海域で2021年以降の建造船に搭載するディーゼルエンジンは、NOx一次規制値より80%以上NOx排出量を低減することが要求される)をクリアしている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 環境配慮型輸送用機器【内容】