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2021年12月03日

【知 識】三井住友信託銀行と三菱地所 PIFの融資契約を締結

三井住友信託銀行と三菱地所は国連環境計画・金融イニシアティブ(以下 UNEP FI ※1)が提唱したポジティブ・インパクト金融原則(※2)に即した「ポジティブ・インパクト・ファイナンス(資金使途を限定しない事業会社向け投融資タイプ)」の融資契約を締結した。 ポジティブ・インパクト・ファイナンス(以下 PIF)は企業活動が環境・社会・経済に及ぼすインパクト(ポジティブな影響とネガティブな影響)を包括的に分析・評価し、当該活動の継続的な支援を目的とした融資で、企業の活動、製品、サービスによるSDGs達成への貢献度合いを評価指標として活用し、開示情報に基づきモニタリングを行う。 三菱地所グループはサステナブルな社会の実現に向けて、2050年におけるありたい姿を示した「三菱地所グループのSustainability Vision 2050」を制定し、このビジョンを達成するための具体的なテーマとアクションを定めるマイルストーンとして、「三菱地所グループのSustainable Development Goals 2030」を策定している。また長期経営計画 2030においても、「事業を通じた価値提供の視点」として「Quality of Life」と「Sustainability」を設定し、事業を通じた社会課題の解決や、先進的なサービス・体験の提供を目指していくこととしている。 三井住友信託銀行は三菱地所グループがSDGs の目標達成に対しインパクトを与えるテーマについて定性的、定量的に評価した。また日本格付研究所から評価にかかる手続きのポジティブ・インパクト金融原則への準拠性、活用した評価指標の合理性について第三者意見を取得している。 ※1 国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI) 国連環境計画(UNEP)は、1972 年に「人間環境宣言」及び「環境国際行動計画」の実行機関として設立された国連の補助機関です。UNEP FIは、UNEPと200 以上の世界の金融機関による広範で緊密なパートナーシップであり、1992年の設立以来、金融機関、政策・規制当局と協調し、経済的発展とESG(環境・社会・企業統治)への配慮を統合した金融システムへの転換を進めている ※2 ポジティブ・インパクト金融原則 UNEP FIが2017年1月に策定した、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた金融の枠組。企業がSDGsの達成への貢献をKPIで開示し、銀行はそのプラスの影響を評価して資金提供を行うことにより、資金提供先企業によるプラスの影響の増大、マイナスの影響の低減の努力を導く。融資を実行する銀行は、責任ある金融機関として、指標をモニタリングすることによって、インパクトが継続していることを確認する

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識