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2021年11月15日

【知 識】富士通 イスラエル企業と社会課題解決に向け物流ソリューション開発を加速


富士通とイスラエルのAutofleetは物流産業の労働力不足や環境問題などの社会課題解決に向けたサステナブルな物流ソリューションの開発を目的とした、グローバルな戦略的提携を行うことで合意した。また富士通は提携を加速するため、子会社の富士通ベンチャーズが運用するファンドを通じてAutofleetに出資した。

現在、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行に伴う生活様式の変化がモノの移動を活発化させ、これまで以上に物流の重要性が高まっている。一方で物流需要の増加により労働力の不足やCO2の排出量増加による環境問題など、物流システムの様々な領域において新たな社会課題が発生しており、効率的かつ環境に配慮した新しい物流の仕組みが必要とされている。

今後、両者は提携に基づきAutofleetの動的な配車マッチングプラットフォームと、富士通のシステム開発のノウハウや物流業務の知見を融合することで、こうした社会課題の解決に向けたサステナブルな物流ソリューションを開発し、グローバルに展開する。具体的なユースケースとしては物流需要の変動が大きい宅配を始めとしたラストワンマイル輸送における動的な配車、緊急時の輸送に対応する求貨求車(※1)のマッチング、公共交通などと連携した貨客混載(※2)、脱炭素化に向けて物流産業でも導入が進む電気自動車の充電ポイントを考慮したルート最適化などを想定している。このような物流産業の社会課題解決に向けたソリューションの提供を通じて、より豊かで暮らしやすい社会の実現を目指す。

※1 求貨求車
貨物を確保したいトラック事業者と、荷物を確保したい荷主のニーズをマッチングさせること

※2 貨客混載
 貨物と旅客の輸送、運行を一緒に行う形態

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識