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2021年10月25日

【流 通】IHI 「逆走車・誤侵入歩行者防止システム」が道路管理業務に採用


IHIは,「愛知アクセラレートフィールド(R)(※1)」に参加し,一般道から有料道路の料金所出口への逆走車両や歩行者の侵入を防ぐため,の三次元レーザレーダ(※2)を用いた「逆走車・誤侵入歩行者防止システム」の実証実験を実施してきた。この性能が評価され,愛知道路コンセッションが手がける中部国際空港連絡道路の管理に三次元レーザレーダを用いた有料道路出入口での逆走車や誤侵入歩行者の防止システムとして,全国で初めて採用された。

近年,高速道路における逆走車両による交通事故が全国各地で発生している。従来から看板などによる注意喚起は実施されているが,看板の見落としや日本語が読めない外国人に伝わらないなどの理由により,進入禁止であることが認識されないケースが生じており,より確実な侵入防止策が求められている。IHIは中部国際空港連絡道路のセントレア東インターチェンジの出口に「逆走車・誤侵入歩行者防止システム」を設置し,2018年から約3年間にわたり,実証実験を実施した。

「逆走車・誤侵入歩行者防止システム」は一般道から有料道路の料金所出口へ逆走する車両や,侵入禁止領域に存在する歩行者などを検知し,現場に設置したLED表示板やパトランプなどにより,逆走車両や誤侵入歩行者に対して,即座に注意喚起情報を発することで,対象者を安全に退避させる支援を行う。

※1 愛知アクセラレートフィールド(R)
愛知道路コンセッションが主催となり,愛知県道路公社の協力,前田建設工業による運営のもと,推進されている取り組みで、社会インフラの運営や維持管理上の課題を解決する新技術を,実際のインフラ施設を活用して技術実証を行うことにより課題解決と新技術の社会実装を同時に図ることを目指し,様々な実証実験が行われている

※2 三次元レーザレーダ
一定の空間をスキャンしながらレーザ光を照射することで連続的に対象物との距離を計測し,物体の高さやサイズ,移動速度などを検出するシステム。検出した物体データを解析することにより,車両や歩行者,進行方向などを識別し,逆走や禁止領域への侵入などを検知することができる。またカメラなどの他センサと比較して夜間や雨天時などの悪天候でも物体を検知できる

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通