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2021年10月20日

【知 識】ゼロボードと長瀬産業、CO2可視化サービス展開で業務提携


ゼロボードと長瀬産業は企業の脱炭素経営の支援を目的として、ゼロボードが開発したCO2(二酸化炭素)排出量算出・可視化クラウドサービス「zeroboard」の販売・事業展開に伴う業務提携について合意した。今後、ゼロボードが「zeroboard」の開発・改良、データベースの管理を行い、長瀬産業は化学品業界を中心に販売、顧客ニーズの収集、CO2排出量削減のソリューションの開発・提供等を行う。

世界各国がCO2排出量を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を掲げるなか、企業は自社の排出のみならず、事業活動に関係するサプライチェーン上のCO2排出量を把握することが求められている。一方で自社のCO2排出量に関しては多拠点からのデータ収集の作業負担や専用のソリューション導入におけるコスト、サプライチェーン排出量に関しては一次データ(※)の入手の難しさが企業にとっての課題となっている。

「zeroboard」は自社のCO2排出量算出の効率化だけでなく、サプライチェーン上のCO2可視化を目的として開発された。サプライチェーン上の企業間でCO2排出量データをAPI連携し、共有できる機能を有している。使いやすいインターフェースや中小企業でも導入しやすい低価格帯のエントリーモデルも展開することで、作業負担やコスト面などの従来からの課題にも対応している。

今後は長瀬産業がネットワークを有する国内外の化学品業界を中心に「zeroboard」を販売しサービスの普及拡大に努める他、更なる改良・データベースの充実化を目指す。2022年度以降は、両社共同でデータベースを活用し、CO2排出量削減のソリューション提供を目的とした企業間マッチングプラットフォームなどの事業展開や、外部環境の変化をとらえた効率のよい環境データ算出方法等の提案に取り組む。

※ 一次データ
算定を行う事業者が自らの責任で収集するデータ

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識