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2021年09月15日

【アジア】TIS 丸紅とカタールの国営事業の節電支援


TISは丸紅がカタールの電力と水の供給を担う国営のカタール電力・水公社向けに提供する「省エネ促進サービス」の構築支援を行い、節電の意識向上や行動促進のための実証実験を2021年8月13日より開始した。

「省エネ促進サービス」ではカタール国民各世帯の電力消費量データを分析し、アプリケーション(アプリ)などで可視化することによりカタール国民の消費電力削減を促すことを目的として、丸紅が提供する。

TISは、これまでのエネルギー分野向けIT事業でのノウハウや経験を活かし、UI/UXデザインに考慮することで、ユーザーの関心を引き、行動変容を促すような消費電力可視化ポータルを構築した。節電によるコストメリットがないカタール国民に対して省エネ行動を促し意識向上や行動促進を図る。

カタールでは電力消費量が多い一方、光熱費が極めて安価なため国民の節電への意識が低いことが課題となっている。世界的な脱炭素化の潮流を受け、2030年までの長期国家方針として電力消費量の削減目標を掲げており、化石燃料の発掘量や二酸化炭素の排出量を減らすなど環境への取り組みを進めている。

しかしながら、日本に比べて電気代が約1/5というカタール国民に、単純に日本でよくある電力量を見える化したWebサイトを提供してもサイトを閲覧してくれるのか、省エネ・節エネ活動に繋がるのか効果の把握が難しい。そこでTISは仮説検証型アジャイル開発(※)のフレームワークをつかい海外の電力需要における課題に対して、どのようにアプローチしていくか丸紅と検討し本実証実験を行う。

※ 仮説検証型アジャイル
市谷聡啓氏の提唱する事業づくりの礎となる仮説検証と、これを実際のプロダクト制作に反映する開発手法であるアジャイル開発を組み合わせたものづくり手法

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア