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2021年09月02日

【物 流】国土交通省 橋梁等の2020年度点検結果をとりまとめ


国土交通省は2013年度の道路法改正等を受け、道路管理者による全ての橋梁・トンネル・道路附属物等についての5年に1度の点検で、2019年度から行われていた2巡目(1巡目は2018年度)の点検結果をとりまとめた。道路の舗装に関しては、舗装の現状を把握することを目的に、国土交通省が2016年度に舗装点検要領を策定し、国・地方公共団体にて点検要領等をもとに定期点検を実施している。

2巡目(2019年度〜2020年度)の点検実施状況は橋梁38%(1巡目:17%)、トンネル34%(1巡目:17%)、道路附属等40%(1巡目:18%)と1巡目より着実に進捗した。

1巡目点検で判定区分V(構造物の機能に支障が生じる可能性があり、早期に措置を講ずべき状態)・判定区分W(構造物の機能に支障が生じている、又は生じる可能性が著しく高く、緊急に措置を講ずるべき状態)に分類された橋梁において、2020年度末時点での修繕措置の着手率と完了率は、国土交通省:着手率83%、完了率42%、高速道路会社:着手率66%、完了率45%、地方公共団体:着手率:55%、完了率:35%となった。

また、舗装の修繕措置に関しては、修繕段階の舗装の延長は国土交通省:約5,900km、地方公共団体:約8,900km。このうち2020年度末時点での修繕措置の着手率は国土交通省:15%(約900q)、地方公共団体:15%(約1,400q)となった。

国土交通省は、老朽化対策状況の更なる見える化を図るため、直近5年間で判定区分V・Wと診断された橋梁・トンネル・道路附属物等の諸元や点検結果・措置状況等を地図上で閲覧できる「全国道路構造物情報マップ(損傷マップ)」を初公開した。さらに、各都道府県別の道路管理者毎の老朽化対策状況を視覚化した情報も初公開した。

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投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連