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2021年08月23日

【流 通】NTTドコモ 初開催でもイベント終了後の混雑が予測可能な技術開発


NTTドコモは人口分布データを用いてイベント開催時などの駅混雑状況を高精度に予測する「将来駅混雑予測技術(※1)」を開発した。この技術は過去にイベントが開催されたことがあり、過去のデータをもとに人出を推測できる駅の混雑予測だけでなく、初めてイベントが開催される場所でもイベント終了後の駅混雑状況が予測できる。

また、この技術により予測された混雑情報をNTTが開発し、オリンピック・パラリンピック等経済界協議会が配信するバリアフリールート案内Webアプリ「Japan Walk Guide」に2021年7月13日から9月5日の間、提供している。

「将来駅混雑予測技術」は過去のイベントにおける駅乗降者数推定情報(※2)と、その際の人口分布データや気象データとの関係性をモデル化することにより、直近の人口分布データと、気象データ、イベント日程データから、将来の駅乗降者数を最長90分後まで10分間隔で予測する。同技術で用いられる人口分布データは、「モバイル空間統計(R)国内人口分布統計(リアルタイム版)(※3)」によって推計された値で、最短1時間前までの人口分布データを取得できるため、直近の混雑状況を反映することができ、高い精度で混雑を予測することができる。

また初めてイベントが開かれる会場であっても、イベント終了後の混雑は当日の会場の人口分布データを参考にして予測できる。さらにイベントの日程が2日間以上ある場合、2日目以降の混雑は前日までの混雑情報を自動的に反映させて予測をすることができる。

「将来駅混雑予測技術」を活用する「Japan Walk Guide」の「駅混雑情報」では、大規模なイベント会場の周辺駅および関連する主要乗換駅における駅乗降者数の予測を棒グラフにて表示し、駅の混雑や密の回避に活用できる。


※1 将来駅混雑予測技術
将来駅混雑予測技術はNTTグループのAI「corevo(R)」を構成する技術

※2 駅乗降者数推定情報
今回提供を行う予測モデルの学習に用いる過去の駅乗降者数情報は、NTTドコモの携帯電話ネットワークの仕組みを使用して統計的に推定された値。乗降者数の推定はプライバシーの厳重な保護を目的とした、非識別化、集計、秘匿(モバイル空間統計ガイドラインにて規定)の3段階処理を行っているため、推定結果および予測結果から個人を特定することはできない。今回の予測データ提供に関して統計情報としての利用をされたくない利用者は「位置情報利用の管理(dアカウント(R)認証が必要です)」より同意の取り下げができる。ただし、今後のデータ提供時における同意の扱いについては未定で、提供実施の際には改めて周知する

※3 「モバイル空間統計 国内人口分布統計(リアルタイム版)」
NTTドコモの携帯電話ネットワークの仕組みを使用して作成される人口の統計情報「モバイル空間統計」の一つで、最短1時間前までの人口分布データを提供されている

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通