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2021年07月14日

【流 通】鉄道総合技術研究所 低騒音列車模型走行試験装置が完成


鉄道総合技術研究所は縮尺20分の1の列車模型を用い、車両走行時に生じる空気の流れや乱れを精緻に再現できる試験装置を導入した。列車模型を最高速度時速400kmで走行させることが可能な、世界トップクラスの性能を有している。同装置は2020年10月29日から試験を開始している。

同装置は発射区間、測定区間、制動区間の3つの区間で構成されている。発射区間は実際の鉄道車両のような流線型の先頭部を再現した列車模型が発射用回転輪装置により、最高速度時速400kmに加速される。

暗騒音低減のため、測定区間では列車模型は惰行で走行し、壁や天井による反射音を低減するため、床以外の壁に吸音材を取り付けた半無響室となっている。これにより明かり区間圧力変動(車両から発生する低周波数域の空力音)などを測定できる。またトンネル模型を設置することで、トンネル坑口から放射される微気圧波やトンネル内の圧力や風速の変動を再現できる。また、制動区間では長さ32mにわたって敷かれた発泡ビーズに突入させることで列車模型を停止させる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通