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2021年07月08日

【知 識】日本通運と富士通 収蔵品デジタルアーカイブサービスの販売開始


日本通運と富士通は美術館や博物館の収蔵品デジタルアーカイブを一括サポートする新たなサービス「SmartMuse(スマートミューズ)」を共同開発し、日本通運が2021年7月1日から販売を開始した。

これまで、美術館や博物館においては、収蔵庫に資料があふれて必要な資料整理が進まない、一人の学芸員が様々な業務を担っている、情報管理の負荷が増加しているなど、学芸員の人手不足が要因となる悩みや課題が多く挙げられていた。

さらに新型コロナウイルス感染症の拡大により、美術館や博物館を取り巻く環境は大きく変化しており、例えば、利用者が展覧会に行きたいと思っても事前予約が必要になる、入場制限が実施され鑑賞の機会が減るなど、利便性が損なわれる状況が発生している。そのため、ポストコロナ時代に向けて、デジタル技術を活用した新たな鑑賞方法への早期シフトなどが必要不可欠となっている。

これらの課題解決に向け、日本通運と富士通は連携し、美術館や博物館の人的支援をしながら、デジタル技術で収蔵品の管理や情報発信を実現する「SmartMuse」を開発した。

「SmartMuse」は美術館や博物館の収蔵品を5つの要素(データ管理、収蔵庫整理、輸送・保管、データ入力代行、デジタル化)で支援する統合サービスで、日本通運が従来から提供していた美術品の梱包・輸送・保管業務サービスに人的支援サービスを追加し、さらに富士通Japanの収蔵品管理・公開システム「FUJITSU 文教ソリューションMusetheque デジタルアーカイブクラウド(ミューズテーク デジタルアーカイブクラウド、以下 Musetheque)」を組み合わせることで、収蔵品や収蔵品データの一括管理を実現し、整理から管理までをワンストップで提供する。

「SmartMuse」は収蔵品管理に関するこれらの業務を日本通運が代行することで、学芸員が日々行っている管理業務の負荷軽減に貢献することを目指す。くわえて日本通運のノウハウと富士通のデジタル技術により、美術館や博物館のDX化を推進し、新たな鑑賞方法の充実など、美術館や博物館の可能性を広げる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識