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2021年06月24日

【知 識】JA全農とNTT東日本 遠隔栽培指導センタを共同で整備・実証を開始


JA全農とNTT東日本は、NTT中央研修センタで、施設園芸生産者に対してリアルタイム遠隔栽培指導の実証を開始した。

JA全農 高度施設園芸推進室は、収量の向上やそれに伴う経営の改善を目的として、2016年より施設園芸生産者向けに現地訪問による栽培指導を行っている。それを補完する手段として、環境や生育調査データを電子メールやSNS等で受け取り、遠隔での助言や支援を実施している。

しかしながら、実際の作物状態をはじめ、圃場の状況などを考慮したリアルタイムな情報共有ができないという課題を抱えている。また栽培技術者の不足により、すべての要望に応えることができていないこと、さらにはコロナ禍により訪問そのものが制限されるなど、昨今の社会情勢において、遠隔での栽培指導は喫緊に拡充する必要があると考えている。

一方NTT東日本は地域社会の一員として一次産業の課題解決をめざす取り組みを進める中「担い手不足への対処」「新規就農者支援」「データを活用した儲かる農業の実現」への期待が高まっていることから、これらに応える手段として、ICTや自社アセットを活用し、限られた栽培技術者の活躍の場を広げる遠隔栽培指導の取り組みについて検討を進めていた。

そこで両社はスマートデバイス(※)を活用し、施設園芸生産者と圃場の映像、音声、環境や生育調査データを共有する遠隔栽培指導センタ(以下 コックピット)をNTT中央研修センタ内に共同で整備し、実証を開始することに合意した。コックピットを活用することで「生産現場とリアルタイムに情報を共有」し、「実訪問と近い精度」で、また「コロナ禍においても安心、安全」に遠隔栽培指導を可能にし、より多くの生産者の要望に応えることをめざす。

※スマートデバイス
ネットワークに接続可能で多種多様なサービス・機能を利用できる端末(例 スマートフォン、タブレット端末、スマートウォッチ、スマートグラス等)

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識