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2021年05月31日

【物 流】シャープ マイナス22℃に温度を保つ冷凍輸送用の蓄冷材を開発


シャープは自社の液晶材料の研究で培った技術をもとに、−22℃に温度を保つ「適温蓄冷材」を開発した。冷凍輸送時の蓄冷材としての活用が可能であり、現在広く使用されているドライアイスの代替品としての活用や、今後様々な用途での活用が期待される。

現在、一般的に冷凍輸送にはドライアイスが使われているが、近年は原料となる液化炭酸ガスの不足などによって特に夏場は品薄となる傾向がある。また、温室効果ガスの排出削減への機運の高まりもあり、冷凍輸送時のドライアイスに代わる蓄冷材が求められてきた。

そのため同社の社内ベンチャー「TEKIONLAB(テキオンラボ)」では、水が主成分でありながらも−24℃から+28℃までの特定の温度を一定時間保つことができる「適温蓄冷材」を開発した。

今般開発した融点が−22℃の適温蓄冷材は、冷凍食材の保冷に適している−20℃付近の温度で対象物の温度を一定時間保つことが可能となる。

シャープは、今後も今般の開発で得た知見を基にさらなる検証を重ねてゆき、省エネルギーに貢献しつつ高効率運用による低温輸送ソリューションの展開を加速していくこととしている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 荷主企業