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2021年04月12日

【流 通】DNP 大学や専門学校の教科書・教材選定を支援するサービスを開発


大日本印刷(DNP)は出版社と大学と書店をネットワークで結び、大学や専門学校の教科書・教材の選定において、教員が情報検索・閲覧・選書やシラバス登録などを容易に行えるサービスを開発した。また、これに賛同する約50社の出版社とともに、出版社から提供された約500タイトルの教科書・教材を用いた実証実験を2020年11月頃から進めており、2021年9月頃の本格サービス開始を予定している。

大学や専門学校での教科書・教材の選定は従来、各出版社が送付する書籍見本を参考に大学教員が行っているが、直近ではコロナ禍によって構内への立ち入り制限や教員のテレワークが増え、書籍見本が教員の手元に届きにくくなっており、見本送付という方法自体の見直しが出版社の緊急の課題となっている。また教員の教科書選定後、書誌情報が大学のシラバスと連携されていないため、書店の発注業務において取次や出版社への問い合わせ業務過多や誤発注、絶版・品切れ等の欠品情報の正確な把握が出来ないといった課題があった。

こうした課題に対してDNPは今回、出版社が登録する教科書・教材等の書誌情報をデータベース化し、教員のオンラインでの教科書選定を支援するサービスを提供する。登録した書誌データは各大学の教務システムとの連携も可能で、教員の情報検索・閲覧・選書の際やシラバス等の作成時、学生の購入時や実際に利用する際に、書誌情報をシームレスに提供する。プラットフォーム上で教科書・教材の選定時から実際の利用までの一元管理を行うことで、出版社・大学・書店の業務上のリスクや無駄を軽減し、学生の利便性向上につなげる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通