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2021年03月30日

【環 境】東芝 常温環境下でCO2を価値ある資源に変換可能なCO2資源化技術開発


東芝は二酸化炭素(CO2)を燃料や化学品の原料となる一酸化炭素に電気化学変換するCO2資源化技術「Power to Chemicals」において、変換する電解セルを同社独自の技術で積積層(スタック化)することで単位設置面積あたりの処理量を高め、郵便封筒(長3)サイズの設置面積で、年間最大1.0t−CO2の処理量を達成した。これは常温環境下で稼働するCO2電解スタックにおいて世界最高の処理速度(※東芝調べ)となる。

電解セルをスタック化することにより処理速度が低下するという課題があったが、独自技術によって、スタック化により生じる速度低下を防ぐことに成功した。スタック化により単位設置面積当たりの処理量も増加するため、実用レベルの省スペースでCO2を有価物に変換することが可能となる。例えば、1日のCO2排出量200tとなる清掃工場であれば、2000m2(バスケットコート5つ分)程度の設置面積で処理ができると試算できる。セルをさらに積層することでスケールアップが可能であり、早期実用化に向けて大きく前進した。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 脱炭素・カーボンオフセット【内容】