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2021年03月26日

【アジア】SOGEC エースコックベトナムの工場燃料転換事業に参画

双日と大阪ガスの共同出資会社Sojitz Osaka Gas Energy Company(以下 SOGEC)は、エースコック子会社のエースコックベトナム(以下 ACV)食品工場向けの天然ガス供給契約を締結した。

同事業は石炭から天然ガスへの燃料転換事業に注力するSOGECによる個別顧客への初の天然ガス供給案件で、二国間クレジット制度(※1)の補助金(※2)を活用する。また、ベトナム政府と日本政府の協同の下に実施される。

この事業は大阪市とホーチミン市が共同で取り組み、ACVとSOGECが参画した、食品工場の省CO2化にかかる実現可能性調査(※3)を経て行われる。ガス供給先であるACVの2か所の食品工場で使用していた石炭焚蒸気ボイラを、SOGECが供給する天然ガスを燃料とする高効率なガス焚ボイラへ移行することで、労働環境の改善や、CO2排出量の削減を目的としている。

事業実施により10年間で約76,300tのCO2削減が見込まれている。二国間クレジット制度を活用することで、CO2削減量(JCMクレジット)のうち2分の1以上を日本政府に納入する。

※1 二国間クレジット制度
(Joint Crediting Mechanism、JCM)
日本が持つ優れた低炭素技術や製品、システム、サービス、インフラを途上国に提供する事により、途上国の温室効果ガスの削減など持続可能な開発に貢献し、その成果を二国間で分け合う制度。同制度によって温室効果ガスの排出削減に対する日本の貢献を定量的に評価でき、日本の排出削減目標の達成に活用できる

※2 「二国間クレジット制度資金支援事業のうち設備補助事業」
優れた低・脱炭素技術等を活用し、開発途上国における温室効果ガス排出量を削減する事業を実施し、測定・報告・検証(MRV)を行う事業。開発途上国における温室効果ガスの削減とともに、JCMを通じて日本及びパートナー国の温室効果ガスの排出削減目標の達成に資することを目的とし、優れた低・脱炭素技術等の初期投資費用の2分の1を上限に補助する
環境省より委託を受けた地球環境センターが、本制度に関する本補助事業の執行団体として日本の民間企業等を対象に公募している。エースコック、ACV、SOGECは、環境省「令和2年度 二国間クレジット制度資金支援事業のうち設備補助事業」の補助金交付決定を、2020年9月28日に受けている

※3 脱炭素・低炭素社会形成に関する経験やノウハウ等を有する日本の自治体と海外都市による、脱炭素・低炭素社会形成への取組を効果的・効率的に支援するための環境省委託事業「令和2年度 脱炭素社会実現のための都市間連携事業」に大阪市とホーチミン市が共同で取り組み、ACVとSOGECが参画。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア