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2021年03月01日

【物 流】損害保険ジャパン 物流パレット流出の課題解決に向け協力企業と共創開始


損害保険ジャパン、アルプスアルパインとキユーソー流通システムは、物流におけるパレット流出の課題解決に向けた共創を開始した。

商品を載せて運送を行うための物流機器である物流パレットは、フォークリフトなどを用いた仕分け作業に使われており、物流の効率化にはかかせない存在である。物流パレットは荷役や輸送、保管の業務効率化や働き手不足の解消に効果的であるが、一方で利用会社の管理から外れる「流出」と呼ばれる状態が物流パレットを利用する物流・倉庫・製造業などの幅広い業界で共通課題となっている。損害保険ジャパンは、今回の取り組みは物流業界全体の業務効率化に貢献できるものと考え、業界を越えた物流における「流出」状態の課題解決に取り組むこととなった。

アルプスアルパインの物流資材を遠隔管理するIoTデバイス「物流トラッカー」を、キユーソー流通システムで運用している約200枚のパレットに装着し、パレットの位置情報や移動履歴といった稼働状況のデータを収集する。これにより想定していた利用ルートや保管場所と異なる場所に流出したとされる物流パレットを特定し、その利用履歴や流出原因の把握・分析を行い、実験で得られるデータをもとに、パレット利用にかかわる課題の解決を目指すとしている。

損害保険ジャパンは、今回の実験で得たデータを活用して物流パレットの流出を防止するための企業における内部管理手法の構築といった、利用企業を支援するコンサルティングサービスの開発を行うとともに、2021年度中に物流パレットの流出等で発生する財務上の損失を補填する保険商品の販売を目指して検討している。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| IT関連