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2021年03月01日

【知 識】協和キリンとハーバード大学 戦略的研究提携を締結


協和キリンとハーバード大学は戦略的研究提携を締結した。戦略的研究提携は、ハーバード大学のOffice of Technology Development(OTD ※)が主導した5年間の提携プログラムで、産学それぞれの研究者間での科学的なコラボレーションを通じてイノベーションを加速し、トランスレーショナル・バイオメディカル・サイエンスにおける新たな発見を生み出すことを目的としている。

協和キリンは日本発のグローバル・スペシャリティファーマとして、独自の抗体技術をはじめ多様な創薬技術を駆使し、腎、がん、免疫・アレルギー、中枢神経を中心とした研究開発に取り組んでいる。今回の提携によりハーバード大学で創出されたバイオメディカル・イノベーションを、重要な新規治療薬の臨床開発に結びつけることが期待できる。

この提携プログラムではハーバード大学のライフサイエンス分野で活躍する研究者が提案プロセスを経て個別のプロジェクトが起案される。プロジェクトの採択は、協和キリンとハーバード大学のメンバーで構成される共同運営委員会で決定される。

ハーバード大学OTDは大学と企業間での複数年規模の共同研究関係を構築する提携プログラムを長年実施している。このような提携により研究者主導の研究プロジェクトを支援することは、初期段階の発見を促進し、科学の幅広い分野におけるイノベーションを迅速に推進することにつながる。今回の研究提携に至るまでの協和キリンとの協議を進めるにあたり、OTDはGemseki(株式会社 新日本科学(SNBL)の子会社)の支援を受けた。

※ ハーバード大学Office of Technology Developmen
ハーバード大学Office of Technology Development(OTD)は、イノベーションを促進し、ハーバード大学発の新しい発明を社会に役立つ製品に実用化することで、社会に貢献しています。技術開発への統合的なアプローチは、スポンサー付き研究や企業との提携、知的財産の管理、ベンチャーの創出とライセンスを通じた技術の商業化などから成り立っている。過去5年間で70社以上のスタートアップがハーバード大学の技術を商業化し、25億ドル以上の資金調達を行っている。また学術と産業界の開発ギャップを埋めるための橋渡し役として、ハーバードOTDはBlavatnik Biomedical AcceleratorとPhysical Sciences & Engineering Acceleratorを運営している

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識