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2021年02月19日

【流 通】JR九州とグルーヴノーツ 「鉄道車両の運用最適化」検証プロジェクト開始


JR九州とグルーヴノーツは持続的なモビリティサービスの実現に向けて、量子コンピュータ等の最新技術を活用した「鉄道車両の運用最適化」の検証プロジェクトを開始した。

鉄道車両の運用は基本となるダイヤ(列車運行計画)に基づいて計画が策定される。その際、車両の編成組み替えや検査・清掃作業などの時間的、場所的な制約を踏まえて、熟練者が経験によって鉄道車両の編成や割り当てを決めていた。今回のプロジェクトでは、グルーヴノーツが提供するクラウドプラットフォーム「MAGELLAN BLOCKS(マゼランブロックス)」を活用して、量子コンピュータやAIなどの先端技術や高度な数理モデル等を使った車両最適化のシミュレーションモデルを構築し、実用化することを目指す。

JR九州は新型コロナウイルス感染症の長期化により、鉄道事業における抜本的なコスト削減が急務となっている。クラウドコンピューティングや量子コンピュータを活用し、鉄道車両の運用計画を最適化・自動化することで、車両の保有数を削減できれば、車両の維持コストや将来の老朽取替にかかる設備投資を抑制することにつながる。

今回の検証は福北ゆたか線と若松線を主に走行する車両を対象に実施される。またプロジェクトを通じて得た結果をもとに、他路線への適用拡大や、旅客の需要予測等のプロジェクトも両社が共同で進める予定にしている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通