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2021年02月08日

【知 識】鹿島とヒロセ 工事用仮設桟橋の急速施工を可能にする「トライピア工法」開発


鹿島とヒロセは工事用仮設桟橋の急速施工を可能にする「トライピア工法」を開発した。仮設桟橋を支持し、橋脚(ピア)を構成する鋼管杭は、一般的に1ピアあたり4〜6本必要とされるが、トライピア工法はこれを3本に削減できるため、桟橋の構築にかかる工期・コストをそれぞれ約20%削減することができる。また専用のガイド桁やゴンドラを使用することで急斜面上での作業が減るなど、安全性も向上する。今回、同工法の実証実験および試験適用を行い、その有効性が確認された。

仮設桟橋は、主に山岳部での橋梁、トンネル、ダム等の施工のために、工事用道路として構築される。桟橋構築の工期短縮は全体工期を短縮するうえで重要な要素であり、中でも桟橋構築工期の5割強を占める鋼管杭の打設作業がクリティカルパスとなっている。また桟橋上から急斜面に鋼管杭を打設する際は、打設位置のずれを防ぐため調整用の架台を都度斜面に設置しなければならず、架台設置時の滑落リスクや杭打設時の上下作業の発生といった、安全面でも課題があった。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識