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2021年01月25日

【環 境】日立造船 東京都下水道局と高温燃焼で温室効果ガス削減を検証する実証試験


日立造船は下水汚泥の焼却事業に新規参入する。第1弾として東京都下水道局と共同で、2019年度より取り組んでいる「第二世代型焼却炉適合に向けた共同研究(ストーカ炉の下水汚泥燃焼適合技術)」において、2020年9月から実証試験を実施し、2021年度の技術認証を目指す。

下水汚泥の焼却は850℃以下の低温燃焼した場合に一酸化二窒素(N2O)が発生するが、地球温暖化係数が二酸化炭素(CO2)と比較して298倍と高いため、N2Oの低減が求められているほか、安定した汚泥燃焼によるCO2削減も求められている。

日立造船は得意とするごみ焼却のストーカ炉技術を下水汚泥焼却炉に導入することで、高温で安定した燃焼により世界的な課題となっている温室効果ガスの削減を目指し、同事業に参入することを決定した。同社はストーカ炉により下水汚泥を850℃以上で高温燃焼する技術を実用化することで、温室効果ガスであるN2Oの削減および省エネ・創エネモデルの実現を目指しており、2019年度より東京都下水道局との共同研究「第二世代型焼却炉適合に向けた共同研究(ストーカ炉の下水汚泥燃焼適合技術)」を実施している。

共同研究では東京都区部および流域の汚泥を使用した燃焼試験を行うことで、燃焼温度は850℃以上、従来の焼却炉よりN2Oは50%以上、CO2は20%以上の削減を図り、安定した燃焼運転が可能であることを検証する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】