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2021年01月08日

【知 識】ソフトバンク YKKと緑地でCO2の吸収量を可視化して環境経営を支援


ソフトバンクは、農業AIブレーン「e−kakashi(イーカカシ)」のCO2吸収量推定システム(※1)を活用して、緑地におけるCO2(二酸化炭素)の吸収量をリアルタイムに可視化する実証実験を、YKKと共同で開始した。実証実験はYKKが富山県黒部市で整備を進める「YKKセンターパーク」で、2020年11月から2021年3月末(予定)まで実施される。

このシステムは気象データと「e−kakashi」の各種センサーから取得する地温(地中温度)などの環境データに独自のアルゴリズムを組み合わせて、芝生や森林などの緑地におけるCO2の吸収量をリアルタイムに可視化する。センサーから取得するさまざまな環境データと独自のアルゴリズムを活用することで、精度の高い数値の推定できる。また当日から8日後までのCO2の吸収量を推定することができる。さらに日々のCO2の吸収量や過去の累積データを、グラフやイラストで分かりやすく可視化する。実証実験では、「YKKセンターパーク」に「e−kakashi」を計2セット(※2)設置してシステムの精度や有用性を検証する。

地球温暖化が深刻化する中で、CO2の排出量削減に向けた動きが世界的に加速する。こうした社会状況に伴い、さまざまな企業が環境経営を推進して、CO2の吸収につながる森林づくりや、事業所における緑化活動などに取り組んでいる。しかしながら、こうした緑地におけるCO2の吸収量は、樹種や森林面積などをもとに概算値を年単位で算出することが多く、精度の高い数値をリアルタイムに把握することが難しい。

2015年から提供している「e−kakashi」はIoTセンサーを活用し、田畑から自動で収集した環境データをAI(人工知能)で分析することで、最適な栽培方法を提案し、農業を支援している。今回、サービスの一環として、新たに企業の環境経営を支援することを目指し、同サービスの技術や環境データに関する知見を生かして、CO2の吸収量をより効果的に把握するシステムを開発した。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識